健康にまつわるお話(ダニ編)。

さっきのカビの話と密接に関係しているのが・・・・・・・・・ダニです。

家庭内に存在するダニは、アレルギーの原因となるヒョウダニと人を刺すツメダニ、食品を汚染するコナダニなどがあります。 また家に迷い込むダニには疥癬症(皮膚の角質層の内部に卵を産んで起こる皮膚感染症)を起こすヒゼンダニやネズミに寄生するイエダニ等があります。

ダニは塵、カビ、フケ、食物の屑などを餌にして繁殖し、室内で見られるダニは高温多湿を好みチリダニは25~28℃ 湿度65~90%でよく繁殖します。

日本の一般住宅の塵中に含まれるダニの数は1950~60年には500匹以下でしたが80~90年には約1600匹と30年の間に3倍以上に増えたと言われています。

チリダニ科に属するヒョウヒダニの生体や死骸、糞を吸い込むとアレルギー性鼻炎や喘息を起こします、喘息患者のアレルゲンの割合を見ましたがハウスダストが49.1%とダントツで多いです。

またハウスダストのほとんどがヒョウニダニの生体や死骸、糞とされています。 またカンジダやアスペルギルスはカビの事でこれを加えるとダニとカビで喘息アレルゲンの約7割を占めることになります。 (7割と言えばたいした数ですよね・・)

ダニはカビのニオイに引き寄せられ、カビを食べて繁殖します、全てのダニがカビを食べて増えるわけではありませんが、カビとダニが共に生育すると大繁殖につながる事が多いのです。

簡単な対策としてはダニの数が減る冬の期間の間にこまめに掃除をしておくと夏場でも繁殖は防げます。

あと開放型暖房(石油ファンヒーターやストーブ)は消した後で床や壁を程よい湿り気を残しますので(結露)控えましょう。 エアコンなら大丈夫です。  

最後に開放型暖房を使っている家庭は寒さと乾燥によって冬場に減るダニをわざわざ増やしてあげているようにも感じられます、何故なら折角の乾燥を毎晩暖房を消す事によって結露を起こし、ダニが喜ぶ水分を与えているのですから。