付加断熱のつづき。

何の為の付加断熱か?

付加断熱はイメージが分からない、と言う

人もいるでしょう。

夏に説明しても分かりにくいので

寒いこの時期だから伝わる話をしようと思います。

その為には熱橋の概念を知る必要があります。

熱橋とは熱が逃げる部分だと思ってください。

例えば、野外に布団を敷き寝てみます。

布団の中は温かいかもしれませんが

顔は猛烈に寒いのが想像つきますよね?

家の中でお布団に入れば

そこまでお顔も寒くないですよね?

仮にお顔が寒かったら

お布団を頭までかぶりますよね?

この場合の熱橋は「顔」の部分です。

顔から大量の熱が外気に奪われるため

不快です。

野外でステンレスの手すりをつかむと

延々と熱エネルギーが奪われるので

これまた不快です。

熱橋とは熱エネルギーが奪われる部分と

言うのは分かったと思いますが

住宅に置き換えると在来工法で充填断熱を

選択した場合、柱の部分が熱橋になります。

そんな馬鹿な、木材は温かいのだ!と

声も聞こえてきそうですが数値が出ているものは

数値で比較するほか方法がありませんので

熱伝導率を比較してみます。

伝導率は熱の伝わりやすさです。

数値が高いと、熱が移動しやすい

(要は断熱性能が低い)

数値が低いと、熱が移動しにくい

(要は断熱性能が高い)

で・・・断熱の悪い代表格の

アルミの数値は200(w・mk)

暖かいイメージの木材は0,12(w・mk)

一般的な断熱材グラスウールで0,036~0.5(w・mk)

です、

アルミの断熱性能の悪さはぶっちぎりですね。

しかし、古い住まいではアルミサッシが使われているので

そこから熱がどんどん逃げる訳ですね。

部屋をどれだけ温かくしても

アルミサッシはいつまでも冷たいですものね。

木材は、アルミに比べると全然熱伝導率が低いですね。

これだけ見ると木材は温かいと言うのはうなずけます。

では断熱材は?

0・036~0.5と低い数値から見てみても

木材の二倍以上は断熱性能が高いと示されていますね。

この数値を見て木造住宅の柱と柱の間に入れる

充填断熱では柱の部分が熱橋になるのが理解できると

思います。

この充填断熱の熱橋を防ぐ意味では

外張り断熱は優秀です。

外張り断熱では熱橋が少なるなるから

主に軽量鉄骨メーカーに採用されてきた経緯があります。

軽量鉄骨とは・・・そう、熱伝導が高い部材です。

木造よりもよも熱橋の受ける影響が多いのが

金属の家ですが、そういう意味で言うと

木造は熱橋が少ない家になりますが・・・・。

要は「充填」と「外張り」を併用する考えが

付加断熱であり、熱橋の削減と更なる断熱材の

量が増すことで室内の温熱環境は

外気に影響されにくい空間を作る事ができます。

 

大村市 新築 リフォーム 付加断熱