生かさず殺さずな職人さん。

恩義を感じている個人大工の親方が怪我をして

新築の工期に間に合いそうも無いから なんとか一つならんか?

と 連絡があったので 「まかしといてください」の返事で

中堅のハウスメーカーの新築現場に加勢に月曜日から土曜まで行きます。

休憩時間にベランダの工事をしている板金屋が残りの工事をしに

やってきました。

親方「あいつらも安か賃金で仕事しよっと。」

私「まあ 会社は業者を叩くのが一番金になりますからね。」

親方「本当、会社は生かさず殺さず上手にやるもんばい。」

私「・・・・・。」

なんも言えませんね、賃金を下げられてもまだ

会社側は「まだ 安くなるだろ?」 の一点張り、 まさに飼い殺しです。

私も現場に出る身ですので、職人の辛さはよくわかります。

せめてウチの会社だけでも 職人さんにはまともな賃金を守り抜こうと

考えだしたのも この会社のお陰です。

日本のワーキングプアは建築界にも ずっと前から根付いています。