外国の素晴らしい町並み。

町並みというのは人が集まる処なら どこでも出来てしまいます。

海辺でも山の中でも。

外国の町並みは本当に素晴らしいですね。

イタリヤやイギリス アメリカや中国でも(中国の町並みは乱雑ですが喧騒の中に統一された町並みとしての美しさを私は感じます。)

その国の生活様式や風土にあわせ 無理の無い暮らしを過ごす事を

考えていった結果なんでしょかね?

統一されたものには自然と「整理」と言う名の美しさがついてきます。

HNKなどを見ているとたまに外国の風景が流れ ただ見ているだけで

「いいなあ  こんな町にすんだら楽しいだろうなあ」 と楽しんでおりますが

悲しい事に この国にはそういう地域は  わずかな一部しかありません。

日本人は変わり者なんですかね? 私もそうですが住宅で言うと

隣の人よりかっこよくしてくれ 隣より個性を出してくれと お客様は言ってきます。

個性が大切な世の中だとは思いますが 決して町並みとしては

美しいものは出来ないでしょう。

クールなコンクリート打ちっぱなしの住宅のとなりにローコスト住宅

その隣に純和風住宅、の隣にハウスメーカー住宅

「町並みなんて存在しねーや。」

まあ  当たり前ですよね。

好きな物建てたら 町並みが整うわけないですから。

なんで個人主義を大切にするEUなのに・・・家だけは統一するのか?

どうして隣の人と個性の競争をしないのか?

私も日本人なので  わかりません。

きっと外国には私達にない住宅の「常識の領域」を持っているのかもしれませんね。

私達のような建築会社も 外国に学ばないといけませんね。

余談ですが とある外国人建築家が東京を訪問したときに言った言葉です。

「日本には神社の後ろに高層ビルが見える、混沌とした町並みだが

近未来とは融合を意味している、しかし融合していない東京は

混沌としての美しさがある。」  と 言ったそうです。

私から言わせれば 「そんなの当たり前じゃないか」  ですけどね。

今の住宅に50インチのプラズマテレビを置いてみなさい、 ですよ。

違和感なんてないでしょ?  それが景色として合っているからですよ。

築100年の古民家にそんなテレビ置いてみてください。

だれもが「おお~かっこいい。」 といいますよ。

違和感の無いものには誰も驚きませんからね、今でいうサプライズです。

余談にながくなってしまいましたが 要するに町並みとは

そこに根付いた建築会社が 歴史を踏まえたうえで お客様に提案するべきなのか?

などと 思ってしまいました。

事実 日本の町並みは  「見る価値もない」 なんですからね。