一発見積もり。

色々な大工さんや建築会社の人と仕事の話をします。

話題といえば 「仕事あるね?」  「儲かってるね?」 しかないですけどね。

お客様が仕事の依頼をする前に行う事は まず見積もりです。

しかし この見積もりですが  大勢の会社の人たちは

「お客から 高いんじゃないの?って言われて もう作り直して4回目ばい。」

なんて話よく聞きます。

へ~ と私は関心します。  4回ねえ・・  頑張ってるじゃん。

まあ 大体 うちの会社の見積もり毎回一発で通るので そんな辛さは分かりません。

「なんで?激安だから?」

「手間 はぶいてるの?」

等と聞かれますが・・  私にも分かりません。

お客様に恵まれているのも あるかもしれませんが

毎回 適正な価格でしか見積もりを出さないからじゃないですか?

まず大工の人件費は一日一万五千円はいただきます。

半日なら七千五百円です、 これが現在の適正価格です(九州に限る 関東なら二万千円ほど)

基本はこれくらいです、材料には1.9~2.4割程の利益を載せます。

金額のもともと低い材料については利益は皆無って所ですかね。

この利益は会社の運営費(税金や事業税 道具費 固定資産税 等等)に欠かせません。

だから毎回同じ利益率で お客さまに 見積もりを出させていただいております。

たまに原価を公開します! なんて 所もあるようですが

「おいおい。。。馬鹿じゃないのか?」 と 思ってしまいます。

「言っておきますけど 我々業者は 取引先や 取引内容によって 仕入れ値が変動します。」

定価の45パーセントで仕入れられる材料もあれば頑張っても78パーセントでしか仕入れを出来ない材料もあるのです  薬の原価って分かりますか? せいぜい50円もしませんよ。

しかし 原価につながる研究費、 これは材料に上乗せされます。

8円の原価のガラスコップが100円で売られるとしますね、 業者の仕入れ値が34円だとしても

結局原価には届きません、原価は「何もない状態の金額」だからですね。

要するに 原価とは ある意味誰にも分かりません。

仕入れ値と原価は違いますからね。

話がそれてしまいましたが うちの会社の一発見積もりですが

電話で見積もりしてって言われても  正直難しいのです。

現場に出向き 寸法を調査して それを図面に描いて 柱の一本から断熱材の一枚まで

手と頭だけで計算します。

「時代おくれじゃないの?」 なんていわれそうですが これがハイテクですよ。

現場の収まりが分かる大工が見積もりするのが一番正確に見積もれます。

正確に見積もりをした後で 材料費と会社の運営費を載せてお客様に見積もりを出すのです。

作り直すのが面倒なので いつも 当たり前の金額しかもっていきません

無料見積もりですが どんぶり勘定しないのでものすごく時間がかかるのです。

お客様に「高いんじゃないの?」と 言われたときは 

「他の会社からお見積もりとってみましたか?」 と聞いてみます。

是非 とってみてください。

しかし 人件費の極端に少ない会社からは 遠慮してください。

私達は職人を殺してまで利益を上げたくはないのですから。