屋根の為の話 (主に夏の断熱目的)

屋根のベストな断熱とは?

thCYN0C5PK.jpg

どうも 岩﨑です。

 

建物の上部はとても過酷な環境だ。

冬は凍えるように寒く

夏はうだるほど暑い。

特に問題視されるのが夏の小屋裏の熱が

室内におよぼす影響である。

一般的には断熱材で熱の侵入を阻止し

室内の環境を守りたい所であるが

夏の小屋裏はとてもじゃないが

とんでもなく暑い。

ここは、シンプルな工法を勧めたい。

それが二重屋根工法である

通気屋根工法と言う人もいるが

屋根の焼けた空気を断熱材で受け止めるだけではなく

余計な熱はそのまま排気してしまおうと

言うのが通気工法の考えである。

通常の工法では・・・・

瓦→野地板→小屋裏空間→断熱材→室内と

熱の緩衝地帯が小屋裏空間しかないが

夏の小屋裏は60度程度までは温度が上昇し

かなり厚みのある断熱材が必要になってくる。

それに比べ屋根通気工法は

瓦→野地板→通気空間→野地板→小屋裏空間→断熱材→室内と

屋根の暖められた熱が小屋裏空間に届く前に

通気層で排熱してしまうという極めて単純な作りだ。

単純な構造ながらその効き目は絶大で

性能にこだわる建材と違って自然の熱移動を利用して

排熱する仕組みなので、性能低下や故障と言ったものと

縁がない、いわば自然を利用した最高の断熱とも言える。

標準的な家でおおよそ30万程度のコストアップになるが

ランニングコストも抜群に良いため、説明をし

お施主様にぜひ採用してもらうよう働きかける事だ。

 

#大村市

#新築

#リフォーム

#リノベ#断熱工事#店舗工事

住まいのガラスの話

どうも 岩﨑です。

環境にあった最適なガラスを選んで

過ごしやすい空間を。

と、なかなか理解しがたいガラスの話。

そもそも一般的にガラスの知識など

必要ないので日常的に存在していても

理解までしている人などほとんどいない。

しかしながらガラスは存在すると言う事は

誰かがガラスメーカーに発注しているからであり

勝手にガラスは家にはないのだ。

等と哲学めいた始まりをしてしまいましたが

事実、誰かが注文しているから

ガラスは存在し、透明なガラスもあれば

見えにくくしたいお風呂、トイレ、勝手口は

片ガラスと呼ばれるスリガラス調の向こう側の

見えないガラスがはまっているのである。

この他にも断熱性を高めているペアガラス(二重硝子)

防犯性の高い合わせガラス、熱に強い耐熱ガラス

割れにくい網入りガラス、強度のある強化ガラスなどがある。

そんな中でも、生活しやすさに直結しやすい

硝子もある。

夏熱くなく冬寒くないガラス、温熱環境ガラスとでも

呼べばいいのであろうか?そんな名前は無いが。

ガラスと言えば、光を通し風を遮るものであったのだが

進化をとげたガラスには以下の機能が搭載された。

「日射遮蔽型ガラス」

これは夏の暑い日差しから得られる

強烈な熱を室内には取り入れないと言う

九州では嬉しい機能的なガラスである。

夏のむせ返るような熱い熱エネルギーを

そのまま室内に取り込んでしまっては

エアコンの効きが悪くなると言うものだ。

それとは逆のガラスもある。

「日射取得型ガラス」

これは名前の通り、熱を取得する際のガラスで

冬の寒い時期に貴重な熱源である

太陽からの熱エネルギを室内にうまく取り込む為の

ガラスで、うまく使えば自然のエネルギーを

暮らしに取り入れる事が出来る大変便利なものである。

意外にも冬の太陽は温かく

掃き出し程度のサイズの窓であれば

コタツ程度の熱を取得できる。

これほどの熱源をうまく使わない手はない。

物はうまく使うと大変便利であることを

もっと発信しなければならない・・・。

th[5].jpg

#大村市

#APW

#断熱

#新築

#リフォーム

#技術

付加断熱のつづき。

何の為の付加断熱か?

付加断熱はイメージが分からない、と言う

人もいるでしょう。

夏に説明しても分かりにくいので

寒いこの時期だから伝わる話をしようと思います。

その為には熱橋の概念を知る必要があります。

熱橋とは熱が逃げる部分だと思ってください。

例えば、野外に布団を敷き寝てみます。

布団の中は温かいかもしれませんが

顔は猛烈に寒いのが想像つきますよね?

家の中でお布団に入れば

そこまでお顔も寒くないですよね?

仮にお顔が寒かったら

お布団を頭までかぶりますよね?

この場合の熱橋は「顔」の部分です。

顔から大量の熱が外気に奪われるため

不快です。

野外でステンレスの手すりをつかむと

延々と熱エネルギーが奪われるので

これまた不快です。

熱橋とは熱エネルギーが奪われる部分と

言うのは分かったと思いますが

住宅に置き換えると在来工法で充填断熱を

選択した場合、柱の部分が熱橋になります。

そんな馬鹿な、木材は温かいのだ!と

声も聞こえてきそうですが数値が出ているものは

数値で比較するほか方法がありませんので

熱伝導率を比較してみます。

伝導率は熱の伝わりやすさです。

数値が高いと、熱が移動しやすい

(要は断熱性能が低い)

数値が低いと、熱が移動しにくい

(要は断熱性能が高い)

で・・・断熱の悪い代表格の

アルミの数値は200(w・mk)

暖かいイメージの木材は0,12(w・mk)

一般的な断熱材グラスウールで0,036~0.5(w・mk)

です、

アルミの断熱性能の悪さはぶっちぎりですね。

しかし、古い住まいではアルミサッシが使われているので

そこから熱がどんどん逃げる訳ですね。

部屋をどれだけ温かくしても

アルミサッシはいつまでも冷たいですものね。

木材は、アルミに比べると全然熱伝導率が低いですね。

これだけ見ると木材は温かいと言うのはうなずけます。

では断熱材は?

0・036~0.5と低い数値から見てみても

木材の二倍以上は断熱性能が高いと示されていますね。

この数値を見て木造住宅の柱と柱の間に入れる

充填断熱では柱の部分が熱橋になるのが理解できると

思います。

この充填断熱の熱橋を防ぐ意味では

外張り断熱は優秀です。

外張り断熱では熱橋が少なるなるから

主に軽量鉄骨メーカーに採用されてきた経緯があります。

軽量鉄骨とは・・・そう、熱伝導が高い部材です。

木造よりもよも熱橋の受ける影響が多いのが

金属の家ですが、そういう意味で言うと

木造は熱橋が少ない家になりますが・・・・。

要は「充填」と「外張り」を併用する考えが

付加断熱であり、熱橋の削減と更なる断熱材の

量が増すことで室内の温熱環境は

外気に影響されにくい空間を作る事ができます。

 

大村市 新築 リフォーム 付加断熱

付加断熱の事

どうも 岩﨑です。
product02_sunbord_img[1].jpg
]
皆さんは断熱材はご存知ですか?
物は見たことはなくとも名前くらいは聞いたことある方も多いのではないでしょうか。では「付加断熱」(ふかだんねつ)はご存知ですか?上の画像に住宅壁内の状況を示した画像がありますが断熱材にも多くの種類がありまして、そして断熱方法も工法が沢山ありまして・・。今からは木造住宅で一般的な断熱方式になる「充填断熱」のお話です。皆さんは住宅の断熱材がどこにあるか知っていますか?・・・・そうです、外壁の壁の中ですよね。どんな状態で入っているかと言えば・・・jyuutenn .jpg図の左側の「充填断熱」が一般の木造住宅で多く採用されている」断熱方法です。その隣が、10年ほど前から耳にするようになった外張り断熱ですね。それぞれメリットがありますのでどちらが良いと言うのは一言では無理です。で、分かりやすく言うと・・・充填断熱は壁の中で断熱して外張り断熱は壁の外で断熱すると言う事。そして今回ご紹介する「付加断熱」とは充填断熱と外張り断熱を合わせた物になります。product02_sunbord_img[1].jpg数年前までは「付加断熱」の事を、こう思っていました・・。「過剰な必要のないスペック」しかし、昨年あたりから断熱を勉強しなおすと付加断熱の効果が断熱+断熱ではなく充填断熱+外張り断熱だと言う意味がようやく分かりました。あー、そういう事だったのかあ・・・。それに付随する諸々の知識も必要で意味を分かってないと壁内結露の恐れもあるので昨年は十分に勉強する時間が作れて非常に実りの多い一年でした現在2020年の省エネ法改正で住宅は、断熱強化の必要性に迫られてきましたが20年法改正後でも長崎県は充填断熱でも十分数値をクリアできる基準にあります。しかし!住宅の真の快適性には基準クリアと言った数値に頼ることなく省エネの本当の意味と暮らしの快適さを求めた場合、その効果を実現できるのは付加断熱だと思っています。オーバースペックではなく未来ではそれが当たり前になる時がいつか来ると思います。#大村市 #付加断熱 #断熱工事 #新築 #リフォーム