ああ、疲れた。
週末はソファに寝転んでゆっくりと過ごそう、撮りためた
水星の魔女も一気見しにゃあかんしとスマホをいじりながら
テレビのニュースを見ていた。
スマホをスクロールすると大駱駝艦の現在の公演状況が
目に飛び込んできた、飛び込んでくるのは珍しい事ではない
何故なら興味があるからだ、近頃の近代機械(パソコンやスマホ)は
使い手の興味がある情報を優先的に表示するようになっているらしい。
その記事をふむふむとほぼ惰性で読んでいると目が飛び出るほど
驚いた。
大駱駝艦が宮崎県に来てる?
演目はあの有名なクレイジーキャメル?!一度も見たことない
私でもクレイジーキャメルの文字は知っている。
キャメルの事より、宮崎県で公演していると言う事実だけが
脳裏に焼き付くように目を離せない。
宮崎に行くことが出来れば大駱駝艦を見れる?
その可能性がある?
舞踏を体験できる?
一気にブーストアップ、いや、今で言うとファイヤーブーストか。
ワイスピも気になるけど今は大駱駝艦に全振りしたい。
どうも、暗黒舞踏のワードから入った岩﨑です。
大駱駝艦を存じない方はこちら↓
舞踏|BUTOH|麿赤兒率いる大駱駝艦天賦典式公式サイト DAIRAKUDAKAN/TEMPUTENSHIKI Official Site
ブーストを架けるも、ぶっちゃけ宮崎は、、、遠いい。
片道400キロ近くある。
記事を見たあとに考えたのは
大駱駝艦を見るまでのハードルを数えてみた。
①公演チケットの入手
②移動の問題(駐車場含む)
③仕事の問題
そもそもとしてチケットを購入できないと公演を見る事はできないので
チケットは手に入るのか?すぐインターネットで調べてみると
まだ購入可能のようで嬉しい!普段から音楽や演劇等現地で見る事を
滅多にしないのでチケットの買い方が分からない・・。
なになに?ネットで購入してコンビニでチケットを発行するサービスが
あるのか?そんな便利になっているとは世界おそるべし。
そういえばうちの子供が以前コンビニでほにゃらら作家さんの
展覧会のチケットを買っていたけど、こういう事なのか。
ネットでチケット購入はこちらから↓
e+(イープラス)チケット予約・購入・販売情報サイト (eplus.jp)
移動がねェ、、、、、遠い辛いねえ。
こちらとら長崎県だぜえ?宮崎は、遠いねえ。
同じ九州とは言え宮崎は遠い。
一寸諦めな気もちになる。
こんな時は自分を奮い立たせる理由を探すのだ!
見たい時に見れるものではない
上京したら必ず見れるものでもない
憧れの大駱駝艦がいつまでもあると思えない
九州で見れるのはまずない
見るなら今しかない今しかない今しかない。
よし!移動は何とかなる!
翌日に控えた仕事は軽めの工事、体調に問題はない。
行ける!400キロ近い距離でも時速100キロで4時間だ!
当日会場にはむろん駐車場あるよね?
検索してみると、文化会館には駐車場がないらしい
まじか?そんな文化会館が地方にあるのか?
これまたネットで検索すると清武駅隣にネットで
予約できる駐車場があるようなので助かる!
違法駐車、無断駐車は市民の皆様に迷惑をかけるので
絶対だめだぜ?せっかく大駱駝艦を見るのに
あのファンは迷惑だな!なんて思われる行為はNOだ!
使ったアプリはこちら↓
駐車場の予約なら akippa (あきっぱ)
行けるとなると大駱駝艦の事をもっと知りたくなったので
図書館に出向いて暗黒舞踏をレファレンスしてみる。
図書館司書さんに暗黒舞踏の本ありますか?と聞くと
「暗黒舞踏?」と返された。
検索してみるとないらしい。
利用した図書館はこちら↓
ミライon図書館 (miraionlibrary.jp)
図書館に無いなんてなんて軟弱な情報の発信地なんだろう。
他のワードはないだろうか?そういえば昔、麿さんが
舞踏の事ををどるとか言ってた雑誌があったな。
をどるで検索するとかなり検索でヒットしたので
関連書籍を三冊かりて読むことにする。
まだ大駱駝艦になる前の麿さんの話は結構面白かった。
どうやって大駱駝艦になったのかは、公演前までには
読み進めることが出来なかった・・。
公演当日は朝8時に自宅を出発し小休憩をはさみながら
宮崎市清武をめざす。
小休憩で早めのランチにしようと霧島SAで普通に
霧島ラーメンを食べてしまった、せっかくなら
最近注目されている宮崎新名物の辛い麺にするべきだった。
約4時間の移動の後、たどり着いた清武はほどほどな田舎で
親近感がでる街並み、清武駅は漫画やアニメに出てきそうな
可愛らしい駅舎でつい中を覗いて見たくなる。
で、見た!
小さな駅舎の掲示物には今回公開される
クレイジーキャメルのポスターがあり
私は静かににんまりとなる。(なるよね)
良いね、町を挙げて宣伝しないとね!
しかし、この駐車場は文化会館の近隣に駐車しているとはいえ
初めての町で距離感も方向感覚もないので早めに
会場入りしたい気持ちでいっぱいなのです。
スマホのナビを使い文化会館までの道案内をお願いする
ことにして足早に駅舎をでた。
清武駅から文化会館までの道のりは600メートル程度で
直進、右折、左折で付いた。
道すがら面白いスナックの看板を見かけた「停車馬」
非常に面白い名だ、是非とも停車馬したいと思ったが
道を急がねばならぬのでさらばすることにした。
角を曲がると建物が見えてきた、これが文化会館か。
縁もゆかりもない建物だが私にとっては聖地になりそうだ。
初、大駱駝艦を見た聖地・・・・まだ見てないのに感慨深い。
会館まえで坊主の男が車の人から声をかけられている
間違いない、この近辺で坊主は一人残らず大駱駝艦関係者だ。
関係者をみるだけで心揺さぶられる。
あのごりごりの坊主は仲間内で刈りあうのだろうか?
つい係のぼうずマンに声をかけたくなる衝動にかられる。
「お疲れ様です!」
そう声をかけようと思ったが車のひとが長々と
私のぼうずマンと会話しているので、お声かけするのは
諦めた、今思うと諦めて良かった。変態と思われたかもしれん。
会場入りしてからはまず、物販を見て回ろうと思っていたので
熱を帯びて会場入りするも、物販が見当たらない。
しかしでかでかと入口に大駱駝艦・天賦典式の垂れ幕があり
心のなかでおおおおと息が漏れる、最高だ。
しかし、物販を探すも見当たらない
まさかね、と思うがまさかだ。
ぼうずでない女性スタッフに物販を尋ねてみると
「あ~物販はないんですよ。」と微笑まれた。
即座にあなたの着ているその大駱駝艦シャツ素敵ですね
おいくらで譲ってくれますか?と聞こうと思ったけど・・・
聞かんで良かった、ほんまもんの変態になる所だった。
物販がないのはさみしいが仕方ない、舞台まえの
大空間でなにかしら大駱駝艦成分を感じ取って
堪能するようにしようと人を探してみると居る居る。
見た目が変わった人が結構いらしゃる。
ハンターハンターにでてくるヒソカみたいな人がいた。
どうやってここまで来たのか心底不思議に思う。
後、服装が個性的な人が多い
女子は刈り上げにしてるだけでその気がでてる、刈り上げ便利。
クソっ!俺も目立つ服装で来ればよかった!
普通にチャンピオンの白シャツで来てしまった事を
静かに後悔した。
会場入りの際頂いた大駱駝艦のパンフレットを
5回程度読み直して会場へのボルテージを一人で上げる。
ボルテージが上がりすぎて隣に座っている人に声をかける。
そのお方、男女で来ており夫婦かカップルか、、、
もしかしたら職場の友達なのかもしれない。
素敵な感性をお持ちのパートナーですね、私は心から
にっこりしていたと思う。
「どちらからですか?」
こんな事を聞くのは主賓の仕事かな?と今思えば入口としては
どうかと思うが他のフックが思い浮かばない。
会話で分かった事は、地元から来た事、公演には
地元(宮崎県)の劇団が結構関わっている事が分かった。
ナレーションの女性の声が会場に響き渡る
公演は間もなくですと。
本日公演の大駱駝艦演目クレイジーキャメルは
一人の男子学生と二人の女学生の青春を描き
ビバルディの四季で物語が展開されます
セリフはなくすべて身体の動きや空気だけで
物語が完成する素晴らしい体験劇で
濃密な90分を体験しました。
手が痛くなるほど賛辞の拍手をし
スタンディングオベーションするほどの度胸もなく
今となってはやっとけばよかったと後悔しています。
さて、早めの帰路につかねばと
早々に会館を後にしようと行動を開始したら
ホールに演者さんが来てくださり、なんと麿さんも
お見えになりました。
小さな勇気をちょっとだして
一緒に撮影して頂きました。
あの麿さんと一緒に撮影することが人生に来るなんて
思ってもいなかったので・・・・・感動です。
しかし、今回の公演が何故に清武であったのか?
前情報で宮崎県出身が何名か在籍している縁ってのは
何となく分かりましたが(出身者が誰かは知りません)
もしかして清武出身とか?
いくつかの謎は謎のままですが
また、九州での公演を期待しています。
皆も絶対見た方がいいよ。