最近の住宅ではカンナを使う事が滅多にありません。
そのせいもあってか 本格的な座敷廻りの造作でカンナを使っていると
お客様がこんな事を言ってきます。
「良い香りがするね~ 懐かしいわ。」
なるほど・・・・ 確かに削りたての木材は一番、香る時である。
昔はそこらの町角で大工さんがカンナを器用に扱って綺麗なカンナくずと
良い木材の香りがそこらにあったんだろうな、と思いました。
私達には珍しくない香りですが お客様が喜んでくれて昔の思い出を懐かしんでくれたら
それはそれで、私達も嬉しいのです。
喜ぶからってどんどん削ってしまっては材が小さくなってしまうので
現場にいないお客様が嗅げるのは
運が良い証拠じゃないですかね。