オッカムの剃刀

図書館友の会の活動として
月一程度で市民有志と
図書館司書さんたちと
協働の動きやイベントの
立案企画等を話し合う。

意外と何も
まとまらない事もある、岩﨑です。

先日ミライONで
良い本を見つけました。
「武器を持たないチョウの戦い方」
です。

京都大学学術出版会:武器を持たないチョウの戦い方 (kyoto-up.or.jp)

今まで知らなかった蝶の生態や
蝶の楽しみ方、卵のかえり方
食草と言う言葉の意味
樹液から蜜をとる蝶や
脂肪の測り方、味も感じ取れる
ことが出来る脚。
蝶の争い方や
求愛に至るまで
様々な話が語られています。

蝶好きな竹内少年が
蝶好きなまま成長し
蝶の研究を仕事にするようになり
新しい考察を作り
論文を作る中で
「オッカムの剃刀」と
言う概念を使う事があります。

初めて聞く言葉でしたので
いい勉強になりました。
「オッカムの剃刀」とは
考えてもよくわからない事は
考えから外すと言う手法です。

例えば死後の世界
魂の存在はあるかもしれないし
ないかもしれない
と実はよくわからない。
もしも魂の存在が必要で
実験で再現性のある観測が
できるならあるけれど
そんなこともないので
今はない事にしておこう、という
手法です。

議論に可能性を持たせると
議論が全く先に進むことが
できなくなるので
それはおいて置こうと
話を進める為に必要な事なのです。

先日、当ブログでも書いた
南アフリカのトゥルカナの人
の知りえない事はない事とするに
かなり似た感覚です。 こちら↓


仕事とは全く関係ない東アフリカの話 – 岩崎工務店ブログ (lolitapunk.jp)

この二つの話を読むと
日本人はなんと先読みが好きで
先回りを大事にし
100理解できていないと
物事を動かしにくい性格なのだなと
考える事もできます。

知りえない事を忖度しない

オッカムの剃刀で削ぎ落す

仕事でもそうですが
仕事内容は減る事はなくとも
増えることはよくあります。

オッカムの剃刀が必要なのでは
ないのでしょうか?
と感じる今日この頃。