仕事帰りの風景です。
親切な看板を発見しました。
「スピード注意」の看板はよくありますが
「遠心力注意」は 見たことなかったので新鮮です。
飯盛町にある看板ですので見かけたら
このブログの事思い出してくださいね~♪
ともにがんばろう日本
人生の喜びって何? って 聞かれたら何と答えますか?
充実した仕事、円満な家庭、分かち合える友達。
様々な答えがあるようですが すべて正解ですね。
私は今 娘が生まれて人生の喜びのシフトを円満な家庭に
移そうとしているところですが ちょっと頭に引っかかる事があるのです。
まあ 仕事の話なんですけど
私は9年程 現場命で「より良いものを作る」 と意気込んでおりました。
弟子の頃はブッ叩かれて 悔しい思いもしたり
仕上がりに負けるような事があると 悔しくてたまりませんでした。
今は職人としての時期をひと段落できて 会社の運営の方に
力を出している所なんですけど
建築コンサルタント様が来社してきて 「受注を伸ばす方法!」
等を営業かけてきます。
やはりこの方達は建築界の現状をよく知っておられるみたいで
巧みな言葉遣いに・・・「それ ええなあ。」 等と感心する時もあります。
それと同時に不安も出てきます。
「てか・・その売り方誰にでも売るんだろ? 俺の近所の会社にも?」
だったら そこから先には踏み込めないよ。
「売り方に節度」 も必要かと思います。
私は今職人から 会社経営に頭のシフトが変わった為このような
事にも囚われてしまします 職人の頃には考える事じゃないですしね。
頭のシフトを変えると様々な事が見えてきますが
それはそれで いい事とは思いません。
分からないほうが悪戯に時間を使わなくて済む、と言う考え方も
できますしね。
「現実逃避じゃないか!」 等と言われそうですが
あなたの家庭は円満ですか?
仕事は順調ですか?
友人関係は好調ですか?
何もかもが思い通りにいっていますか?
どれか一つに該当していても ほったらかしだったら
現実逃避と言われて・・ 逃げていると考えられますか?
逃げていないのです、気づいていないだけなんです。
仮に気づいていたとしても それを修復している間に
また何処かがおかしくなります。
バランスさえとっていれば私は良いとおもうんですけどね~。
締めくくりに
人生の喜びとは・・欲張らずに今の自分に出来る事を精一杯
やり通し 達成感を得る・・・ が 今の私の気持ちです。
今日は事務所で社長と私と銀行員さんと
伝説の?賃貸経営者(母ですけど)との会話が印象的でした。
私は普段は作業着で仕事をしているので
銀行員さんのバッシっと決まったスーツに憧れを抱きます。
(スーツ着たら着たで背中かけないのがたまに傷)
この銀行員さんはなんと900のニンジャと言うバイクに乗るそうな。
かっこいい! 仕事ではカブなのに
プライベートでは大型振り回しているんですね~♪
友達が東長崎でTSガレージって言うバイク屋さんをやっているらしいです
ので 皆さんバイク買うなら東長崎まで行きましょう!
そんな私は2サイクルのセンスがないので 怖くて乗れません。
バイク乗ってる人ってかっこいいなあ。
私達建築業者は技術と知恵が売り物です。
材料や他工事は知り合いの業者にお任せしております。
先日「大工の人件費をさげるな」と書きましたが
業者にも同じ事が言えます。
常識の範囲で言えば 私の会社も適正価格まで値切る事があります。
(適正価格まで値切ると言う言葉もおかしいですけどね)
ただし 私の会社は他の会社様のように
馬鹿みたいに安くせろ! なんて間違ってもいいません。
なんでかと言うと・・・・・
私の母親は賃貸で生計をたてているのですが
個人事業者としては異例の入居率を誇っております。
しかも 最近の話ではなく25年ぐらいの賃貸仕事で
97パーセントの入居率を誇っております。
(入居保障などの類のものはございません。)
私はこの母親の事を密かに「最高の経営者」と思っています。
何故なら人の痛みが分かる人だからです。
うちの会社に金額的に厳しい仕事が舞い込んで来た時
どうしても利益がでない。
やはり業者に無理をしてもらわないと厳しい時がありました。
そんな時 私の母親が言った一言です。
「うちの会社は業者さんや 建材屋さんがいて 成立している会社なのよ
なんでも「お陰様で」って思いなさい、彼らが居るから家が建てられる
建材屋が材料を売ってくれるから仕事が出来るのよ。」
当たり前ですけど こんな事言える経営者は 長崎県内にはそう居ないでしょう。
素晴らしい母親です。
元請けだからこそ 業者に飯を食わせなければならない。
元請けだからって「立場が上と思うな!」 と 母親は言いたかったのでしょうね。
色々な大工さんや建築会社の人と仕事の話をします。
話題といえば 「仕事あるね?」 「儲かってるね?」 しかないですけどね。
お客様が仕事の依頼をする前に行う事は まず見積もりです。
しかし この見積もりですが 大勢の会社の人たちは
「お客から 高いんじゃないの?って言われて もう作り直して4回目ばい。」
なんて話よく聞きます。
へ~ と私は関心します。 4回ねえ・・ 頑張ってるじゃん。
まあ 大体 うちの会社の見積もり毎回一発で通るので そんな辛さは分かりません。
「なんで?激安だから?」
「手間 はぶいてるの?」
等と聞かれますが・・ 私にも分かりません。
お客様に恵まれているのも あるかもしれませんが
毎回 適正な価格でしか見積もりを出さないからじゃないですか?
まず大工の人件費は一日一万五千円はいただきます。
半日なら七千五百円です、 これが現在の適正価格です(九州に限る 関東なら二万千円ほど)
基本はこれくらいです、材料には1.9~2.4割程の利益を載せます。
金額のもともと低い材料については利益は皆無って所ですかね。
この利益は会社の運営費(税金や事業税 道具費 固定資産税 等等)に欠かせません。
だから毎回同じ利益率で お客さまに 見積もりを出させていただいております。
たまに原価を公開します! なんて 所もあるようですが
「おいおい。。。馬鹿じゃないのか?」 と 思ってしまいます。
「言っておきますけど 我々業者は 取引先や 取引内容によって 仕入れ値が変動します。」
定価の45パーセントで仕入れられる材料もあれば頑張っても78パーセントでしか仕入れを出来ない材料もあるのです 薬の原価って分かりますか? せいぜい50円もしませんよ。
しかし 原価につながる研究費、 これは材料に上乗せされます。
8円の原価のガラスコップが100円で売られるとしますね、 業者の仕入れ値が34円だとしても
結局原価には届きません、原価は「何もない状態の金額」だからですね。
要するに 原価とは ある意味誰にも分かりません。
仕入れ値と原価は違いますからね。
話がそれてしまいましたが うちの会社の一発見積もりですが
電話で見積もりしてって言われても 正直難しいのです。
現場に出向き 寸法を調査して それを図面に描いて 柱の一本から断熱材の一枚まで
手と頭だけで計算します。
「時代おくれじゃないの?」 なんていわれそうですが これがハイテクですよ。
現場の収まりが分かる大工が見積もりするのが一番正確に見積もれます。
正確に見積もりをした後で 材料費と会社の運営費を載せてお客様に見積もりを出すのです。
作り直すのが面倒なので いつも 当たり前の金額しかもっていきません
無料見積もりですが どんぶり勘定しないのでものすごく時間がかかるのです。
お客様に「高いんじゃないの?」と 言われたときは
「他の会社からお見積もりとってみましたか?」 と聞いてみます。
是非 とってみてください。
しかし 人件費の極端に少ない会社からは 遠慮してください。
私達は職人を殺してまで利益を上げたくはないのですから。
なんだか最近会社のFAXに経営セミナーとかこれは売れるぞ営業のススメ等が送ってきます。
私も会社の跡継ぎとして 頭が痛くなるほど経営の本を読んでまいりました。
やはり一番良かったのは船井幸雄先生の考えでしたね。
目からウロコ心から納得する事ばかりの内容です。
ですので おととし位まで興味のなかった経営コンサルタントさんにも興味を持つようになりました。
よく 会社の方にコンサルタントの方が営業に来ます。
毎回素晴らしいお話を聞かせてもらって感謝をすると共に
「やはりこういうものに頼らないとこれからは厳しいのかな・・」等と思う一面もありますが
コンサルタントの方は「努力されるのはかまいませんよ、
でも、今すぐ売り上げを伸ばすのと
5年後からじわじわと売上げが上るかどうかも分からない状態のままでいるのとどちらを選びますか?」
と 聞かれたら「う~む。」と悩みます。
わが社は責任施工してますので コンサルタントの方が言うように
大工の人件費を下げましょう! には 全然納得できないんです。
大工の人件費を下げればそりゃ 会社は儲けますよ。
でも 私はそんな会社ならつぶれてしまえ と思う方ですので・・・
頑張ったら頑張っただけ豊かにならないと 人は苦しいと思うのです。
従業員や大工の賃金を下げて自分が儲ける前に 社長の取り分を減らしてでも
人に返すべきではないでしょうか?
何故なら会社は人の為に存在して 自分の為ではないからです。
犠牲を強いるならまず自分から それが義理人情だと思います。
私はそういう会社を目指したいのです。